ヒット カウンタ

腕立てふせについて

表題「強くなるには」の中にある腕立て100回について、いくつかの質問がありましたので、
もう少しわかりやすく解説します。

千代の富士は1日1000回やって肩の脱臼癖を直したとか柔道の柔らチャンは1万回やったとか、
そんな程度(100回)ではトレーニングにならないとか、

逆に100回もできるわけないじゃないかとか、
皆さんけっこう熱心に探求しています。

それで、ちょっと詳しくのべますね。
このトレーニングに意味のある対象の人は、100回を軽々やる人ではありません。

また、一回もできない人でもありません。
まあ、普通体型のサラリーマンやお父さん、お兄さんが対象です。

普通の人が必死に腕立てをやった場合大体5回(レップ)から10回位はできます。
ちょっと元気な人で20回から30回くらいです。

50回以上やれる人には、このトレーニングは意味の違ったものになります。
また、ここでの腕立てはゆっくり行い、お腹が付くくらい深く行います。

言うまでもありませんが、回数の競争ではありませんので最も負荷をかけて行います。
100回連続を目指して仮に20回はなんとかやれるとします。

しかし、これ以上はできませんから、ここで少し休みます。
また挑戦します。今度は疲労がありますから18回くらいしかできません。

また少し休んで3度目にかかります。
不思議なことに22回できました。

また、少し休みます。
今度は12回しかできませんでした。

腕はかなりパンパンになってきます。
しかし、合計でなんとか100回達成しました。

もちろん人により、またその日の体調によりますから毎回結果は異なります。
平均すると限界までのレップ(動作)を5セットから10セット行ったことになり、

私の主張する筋肉トレーニング理論に合致します。

1セット10回を5セットというようなやり方は、トレーニングジムで、負荷を自由に変えられる設備があり、
また補助者がいる場合は可能で、また理想に近いものですが、一人でしかも継続的に行うには万人向きではありません。

この100回限界まで方式は、1人で行っても1セットにつきほぼ限界まで行うことになりますから、
かなりの効果が期待できます。

筋力のトレーニングは限界まで追い込まないと大きな効果は期待できません。
限界が10回の人は10回目がトレーニングなのです。

9回目までは、本番である10回目にもっていくための助走だと思っても大きな間違いではありません。
このトレーニングは1セットせいぜい数十秒から1分くらいですから筋持久力のトレーニングではなく筋力強化の方に効果があります。

1人でしかもトレーニングの素人が筋肉トレーニングを行う場合、効果を得られる限界がどの程度か、なかなか分かりません。
事故や怪我も心配です。

しかし、腕立てと懸垂だけなら、まず事故にはなりません。
しかも、この方法だと毎回限界まで追い込むことが可能です。

一方、本格的に持久力をやしなうにはもう少し軽い負荷で時間をかけなければなりません。
しかし、この程度でも初心者では十分なトレーニング効果はあります。

100回を休息なしでやれるくらいの筋力のある人なら、もはやこの訓練は持久力だけの訓練の範疇です。
半年続けると誰でも連続でやれるようになりますから、
この時は目指す筋力は獲得したということですから、次ぎの目標を設定すればよいのです。

懸垂は腕立てよりもっときついです。
10回やれる人でも少し休んだ位では、次のセットはがたっと落ちてしまいます。

そして、なかなか回数を伸ばすことも困難です。
しかし、すごいトレーニング効果が現われます。
半年続けたら、大袈裟に言えば自分が自分でなくなるような感じと言えばよいでしょうか。

腕立てと懸垂は、とりあえず道具を持たない人やジムに通えない人が、継続的にやれて絶大な効果を発揮する、最も簡単なトレーニングなのです。
興味があって、体力が条件に該当する方は、まず、2ヵ月間やってみて下さい。

その効果に目から鱗が落ちる思いをすることを保証いたします。

 

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