ヒット カウンタ

絶対強くなる鍛錬の方程式

東京や大阪といった大都市には限らない、いまやちょっとした町には必ずといってよいほどフィットネスクラブあるいはそれに類したスポーツ施設がある。
それだけ、体を鍛えるという事に対する需要があるということがわかる。

そこまでいかなくても、通販などで、何らかのトレニンーグ機器を買った人はかなり多いと思う。
しかし、廃品回収でこれらの器具は一二を争う「ゴミ」となっているそうである。

これらのフィットネスクラブやトレーニング機器も続ければかなりの効果はあるであろう。
しかし大半の人は継続できない。

それはなぜか。
私はその答えを知っている。

最初に答えを言ってしまうと、それは二つの原因に由来する。
ひとつは人のモチベーションには波があるということ。

もうひとつは、人はすぐ結果を知りたがるということ。
この二つの周期がどういうわけか最悪のパターンで同期することが長続きしない最大の原因なのだ。

高いモチベーションの持続時間は思ったより少し短く、そして鍛錬が最初の結果を出すのは思ったより少し長い時間が必要だ。
最初のハードルを高く設定すると、結果が全く出ない間、きつい思いだけはある時間続く事になる。

それを跳ね返すだけ最初のモチベーションが持続すればよいのだが、人というものは短時間であればハードな鍛錬でも耐えることができるが、それほどハードでなくても毎日定期的に持続することはとても苦手な生き物なのだ。

これは、肉体的な鍛錬だけでなく、一般の勉強や英会話、音楽といったお稽古ごとにも言えるのは私も当然含めて大抵の人は納得していただけるだろう。

そして人はモチベーションが最大の時いろんな計画を立てるので余計悲劇は大きくなる。
三日坊主という言葉はよくその辺の事情をあらわしている。

私はここに、私の秘伝中の秘伝である鍛錬方法を公開したいと思う。
これを知った人は幸運である。極端に言えば人生が変わる。

今まで何ひとつこれといったものを持続できなかったあなたは生まれ変わることになるだろう。
こう言うと何か怪しげなセミナーやある種の宗教のように思う人もいるかもしれない。

しかし何の心配もいらない。
仕組みは極めて単純だからだ。

結論を先に言おう。(と言いながら結構を後回しになってしまったが)
「一日一回腕立て伏せをやる」

これが結論だ。
たったこれだけ。

そうたったこれだけなのだ。
しかも、腕立て伏せでなくても一向構わない。

たとえば「ひざの屈伸」でも、「懸垂」でも何でも良い。
あなたが当面やろうと思っていた事の代表的なものひとつを選んで、それを一日一回やると決めるのだ。

俺は腕立てなんか連続100回できるよ、一回なんて何のトレーニングにもならない。
そんな人でも例外ではない。

一日一回で良いのだ。
ただし、一つ約束がある。

余程の事がない限り必ず一回はやるという事は守っていただきたい。
たとえば酒を飲みすぎてフラフラだとか、ちょった体調が悪くて気分が乗らないといった場合でもだ。

まあ、本当に心臓が止まりそうだといった場合は例外的に許してあげよう。
しかし、これにはペナルティーがある。

翌日は2回行う事。
これだけは必ず守ってもらわなくては困る。

やむを得ず二日さぼったときは当然次の日に3回行う事になる。
まあ、それでもこれは鍛錬としてはかなり楽な設定だ。

本当にこんな鍛錬で成果がでるのか。
ちゃんと成果はでる。

もう少し話を聞いてほしい。
一日一回と言ったのは、義務である。規則である。約束である。契約である。

もちろん自分自身に対してのものだが。
要するに一日一回は必要条件なのだ。そして十分条件でもある。義務に関しては。

一回やった後、気分が乗れば五回やっても十回やってもあなたの自由である。
他の訓練をやっても良い。ただし義務ではない。自主的な延長である。

あなたは、そのときの体調や気分に合わせて心おきなく鍛錬に取り組めば宜しい。
最初の一回を終わった時点で義務は既に果たしてある。

こうすれば、義務は一日一回なのでかなり気分が落ち込んでいる時でも何とかやれる。
そして気分がそれなりに前向きの時はガンガン行うことができる。

オリンピック強化選手のように専属のコーチが理想的な管理をしてくれる身分であればこんなけったいな取り決めを行う必要はないが、自分を律するものが自分自身でしかない場合、どんな理想的な鍛錬方法であってもそれが継続できなければまさに絵に描いたもちなので、継続する事、できる事が一般の人にとってはもっとも需要な要素になるのである。

もちろん、ここで言う「毎日」というのはわかりやすく説明するためのものである。
仕事の関係や鍛錬の種目によっては月水金とか毎土日といったものでもかまわない。

重要なことは、どんなに調子の悪い時でも簡単にできる事を決め、そして例外を作らずそれを実行すること。
大抵の人は、ハードルは「やる」か「やらない」かの地点にあるのであって、やり始めてしまえば、ほとんど一回で終える事はないのである。

最初から10回やらなければならないと思うと、それが負担になって一回もやらないといっ方を選択してしまうのである。
まず一回やる事。

そしてその一回をやってしまえば、その時点で気分が変わるのだ。
これは、鍛錬に関する魔法の方法である。

そしてこのノウハウは空手などの肉体鍛錬だけにとどまらずあらゆる分野で応用が利く方法なのだ。

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