スマホって高いよね

2015/05/15

空手家のためのIT入門
新連載の始まりです。

空手家はどうもITに興味のない人が多い。
現空研会員の事ではありませんよ。

現空研会員は最近では殆どがホームページをご覧になって入門された方たちです。 
しかしそれでもITを使いこなしていると言えば決してそうではない。

ITと言えば最近はスマホが全盛期を迎えています。
まあこれからもっともっと盛んになるかもしれません。

そうすれば今が全盛期とは言えませんね。
まあいずれにせよこれからこうしたIT機器が今以上に社会に浸透し、これを武器として使いこなせるか否かが自分を守るためのカギとなっていく事は間違いありません。

そういった意味では武道の一環としてIT技術を捉えるのもそう突飛な発想とも言えないわけです。
昔は暴力と言えば直接的な肉体的な暴挙が主でした。

子供や中高生の喧嘩と言えば大体殴り合いです。
しかし今は状況がだいぶ変わってきています。

最終的には肉体的な暴力になってもその過程ではスマホやパソコンでLINEやメールなどで諍いが起こっていることがとても多いのです。
ストーカー事件やモラハラといわれる暴力事件もそうです。

暴力もIT化してきました。
これからは空手家も単に肉体的な腕力が強いだけでは自分や家族の身を守ることはできなくなってきました。

というわけで空手家のためのIT入門講座の開設に至ったわけです。
第一回のテーマはスマホって高いよね。
です。

スマホって何かとお金がかかりますよね。
まず機械そのものが高い。次に通信料というか維持費も昔の携帯(ガラケーと言います)の倍位かかります。

これってなぜでしょう。
まあ、機械の高いのは分からないではありません。

スマホっていうのは電話というよりパソコンなんです。コンピュータなんです。
そのコンピュータをあれだけ凝縮して手のひらにはいる位に務めているわけです。

そりゃある程度のコスト負担はしようがないでしょう。
でも、皆さんは7、8万近いスマホを標準価格で買っていますか?

まあ買っている人もいるかもしれませんが大抵の人は何等かのキャンペーンや何かで劇的に安く買っているのではないでしょうか。
それで自分だけえらく得したような気分になる。

ブッブーです。間違いです。
なぜならこういったキャンペーンや安売りはかならず2年間はずーッと使って下さいね。途中で解約したら違約金が発生しますよって契約を交わすことになっているからです。

電話会社は2年回タップリと通信費用を取ることでスマホなんてタダで配っても採算がとれるようになっているのです。
まあ仮に月々の通信費が8千円だとしましょう。

2年間だと8千円×24で19万2千円も取れるのです。
スマホをタダて配っても10万円以上のお金が入ってくるのです。

でも回線設備なんかのインフラで相当お金がかかるでしょうって。
これもブッブーです。

そりゃ最初はそれなりの設備費はかかります。
でも有線の一般電話と違ってスマホは無線通信なのです。

有線は極端に言えば使っている人数分の電線が必要です。
一億人が使えば一億本の電線(回線)が必要になるのです。

当然設備費用は人数に比例して増えて行きます。
でも無線はそうではありません。

まあ混み合うとか多少の問題はあるのですが基本的にある程度の設備を作れば後は何人入ってこようと関係ないのです。
まあ立ち上げ時のコストさえ何とかすれば後はぼろ儲けなわけです。

一旦インフラを整備すれば何人使わせてもコストは大して変わらない。
これがスマホ商売の基本であることを抑えて下さい。

いろんなことかスラスラと頭に入ってきますよ。
確かにスマホ自体の原価はそれなりに高い(現実はもはやそうでもなくなっているのですがそれはまた後で)のですが、一定期間使わせることで簡単にこれは回収できることは先に説明しました。

これは何を意味するか。
インフラの維持費が一定ということはユーザーの数の増加はそのまま利益につながるのです。

こんな商売他にはありません。
大抵の商売は顧客の増加は費用の増加を伴いますから。

だから電話会社はユーザーの獲得に血眼になるのです。
電話番号をそのままで他者携帯(スマホ)に乗り換えると驚くほどのサービスをしてくれます。

最新機種を選ばなければスマホただなんて全然珍しくありません。
どうかするとキャッシュバックと称してお金や商品券をもらえたりします。

変な商売です。古くから使い続けているお客より新参の乗換組の方がサービスが良いのです。
今までの商習慣ではありえない光景ですよね。

マニアの人たちの中にはこれを上手に利用して次々と電話会社を渡り歩いてキャッシュバックを貰っている一団がいます。
彼らは半ば自嘲的に自分たちを「携帯乞食」と言っています。

そして一般の一社の電話会社にずっと高い料金を払い続けている人たちを自分たちの糧となる元なので「養分様」と呼んでいます。
そこいらへんの情報はグーグルで携帯乞食あるいは養分様でググって(検索すること)みて下さい。

どっさりとでてきます。
この講座は携帯乞食入門講座ではありません。

まあ一流の携帯乞食になるにはそれ相応の勉強も必要ですし常にネットで情報を得る努力も必要でマニアでなければ(精神的に)とても無理です。
ただこういった人たちが存在できるということがスマホ世界の現実を理解するうえで重要な情報なのです。

スマホが高いのは維持費(通信費)なのです。それも養分様の。
この養分様が2年間しばられて払い続ける高い維持費が携帯乞食を養い、また格安スマホや格安sim を生む原動力になっているのです。

この原理を理解できれば携帯乞食には成れなくても(成りたくもないが)劇的なコスト削減が可能になります。
またこうした現象を原理的に支えているパケット通信方式という悪魔の技法を理解することでLINEやSkype、IP電話を根こそぎ理解できるようになります。

こうして肉体的暴力だけでなくIT暴力にも対抗できる空手家と成れるのです。

まあ今回はプロローグとしてここまでにしておきましょう
次回からは具体的なお話に入っていくつもりです。

ただ、この講座は私の気まぐれで行っているので、どこまで脱線するかわかりませんし突然終了するかもしれません。
でもマニアでない普通の空手家の人たちにとっては目からウロコが取れる話になると思います。

感想やご要望があれば現空研あてにメール下さい。
お返事の約束はできませんが連載の参考にさせていただきます。

では次回またお会いしましょう。

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