来年(平成30年)に向かって想うこと

2017/12/31


 

現空研の今年(平成29年)の特徴は壮年部が大活躍したことです。
現空研大会、100人組手、K1、キックボクシング、総合格闘技の巌流島など多数の現空研会員が大活躍しました。


また、今年度二段、三段の条件である15人組手、20人組手を達成した多くの会員が壮年部に該当する年代の方々です。
高齢者社会の到来で社会的に多くの課題が取りざたされる昨今ですが、今はまだ若い人もやがて高齢者になります。


高齢者問題は誰もが当事者になるのです。
そうした中、中高年が大活躍する現空研は武道世界だけではなく一般的な社会の中においても大きな希望を持てる存在になるのではないでしょうか。


我々の目指すのは武道を見て楽しむのではなく、実践してその武道精神で生活全体を律する事です。
生涯空手が現空研の目指す空手です。

 

若くて元気の良い時だけ活躍し、年をとったらボロボロになって余生を送る事が武道の目的でしょうか。
我々はそうは考えません。

 

自分の生涯において現時点を最強の自分にする、それが現空研空手の目標です。
長く続けられ、怪我をしない、させない、年を取っても無理なくでき、しかも誰と立ち会ってもひけを取らない最強を目指す、という大変欲張りな空手道場なのです。

 

K1のアマチュア大会で最優秀選手賞をもらった会員は大会参加者の中で最年長だったそうです。
現空研の40才、50才60才台の黒帯は全員そこいらのチンピラなぞ一瞬で倒すくらいの実力の持ち主です。

私自身も現在が生涯において最強だと思っています。
これは自分が無敵だとか、誰よりも強いと思っていることではありません。

 

実際勝負はどんなものでもやってみなければ結果は分からないのです。
私は誰と対峙しても負けるとは思いません。

 

しかし絶対勝てるとも思いません。
その時の状況(自分、相手、環境その他全て)を冷静に判断して与えられた条件で最良の対処をする。

 

そうすれば道はどこかに見いだせると思っています。
昔から会員に「平常心」と「脱力」を口癖のように言ってきました。

 

それは、この年になっても間違って無かったと思っています。
来年は、さらに進化した「超脱力」という境地を想定しそれに近づこうと考えています。

 

この「超脱力」はいわゆる精神論ではありません。
物理的、実証的に追求していくつもりです。

 

人間の筋力や神経系の伝達システム、それをコントロールする脳や反射機能、システムとして捉えた精神力。
そういった総合的な概念の確立と実証性のあるハウツウの開発です。

新しく現空研に参加してみようと思われる方、初心者も経験者も大歓迎いたします。
アマ・プロも問いません。

 

プロの方は現時点で最大効率の鍛錬を行っていると思われますが、現空研のような生涯続けられ空手のスキームも何かのヒントになるかもしれません。
逆に現在の会員もプロの方々から多くを学べると思うからです。

 

また昔、現空研で稽古をした事のある方、あるいは長く休会を続けておられる方、来年はぜひ再開してみませんか。
10年、20年ぶりに再開された方もおられます。

 

いつでも道場にふらりとお気軽にお出で下さい。
体を壊さない、怪我をしないということを最大目標としている現空研です。

 

いつでも再開できます。
来年も今年以上に充実した年にしましょう。

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