ヒット カウンタ

現空研と伝統系流派とのかけもちは避けたほうがよいでしょうか?

はじめまして。現空研のホームページに伺うようになってから早1ヶ月。
42歳、男性、格闘技経験全くなし、ここ20年間運動らしい運動はしておらず、腕立は10回がやっと、懸垂にいたっては1回もできないという情けない基礎体力の持ち主ですが、空手を始めてみたいという意欲が日に日に高まって参りました。

しかしここで一つ問題がございます。
現在私は香港に住んでおり、日本へは年に4回程度、およそ1ヶ月程度の長期出張を繰返すという環境にあります。
もちろん現空研の道場が香港にないことは存じ上げております。
香港にはフルコン系、伝統系各種の色々な空手道場がありますが、今考えておりますのは、香港にいる間(年に8ヶ月程度)は伝統流派の道場に入門し基礎を学ぶ、日本滞在時(四半期に一度、1ヶ月程度)には現空研の道場に伺って指導を受ける、という稽古プランです。


さて、ここで質問がございます。

1. 全くの初心者として、現空研と伝統流派(剛柔流を考えております)の両方を同時に学ぶことは、上達の効率性の観点から考えると避けたほうが良いでしょうか。あるいは問題ないでしょうか。

2. 同時に学ぶことに問題がないと仮定して、現空研ではそうした入門者を受け入れて頂けるのでしょうか。


以上、図々しい質問でありますが、ご回答いただけましたら幸甚に存じます。

宜しくお願い致します。


○○○○

香港在住

掛け持ちの問題ですが、現空研は基本的に掛け持ちを許可しております。
したがって質問者の方のプランは現空研のサイドでは何ら問題はありません。

また、剛柔流は現空研の前身拳誠会が基本的に剛柔流を基本としていましたから、現在の体系も剛柔流の色彩が色濃く残っています。
そういった意味では初心者の方が掛け持ちされるパターンとしては混乱が少ないという意味でも良い組み合わせだと思います。

一般論としては、私は掛け持ちは初心者の場合はあまり薦めません。
なぜなら、初心者は基本的な突きや蹴りがぜんぜん理解できていないので、指導者から注意される具体的な事の軽重が判断できないからです。

全ての流派で共通の空手の根源的な注意なのか、それぞれの流派特有の注意なのかが初心者にはわからないからです。
それぞれの指導者による注意がバラバラに聞こえて、かえって混乱してくる恐れがあるのです。

ある程度、ひとつの流派で学んだ方なら、全流派共通の空手の基本とそれぞれの流派の特徴を見極める力が自然についていますので、混乱も起きず、逆にそれぞれの流派のすぐれた点を学ぶという選択が可能になってきます。

かつての明治大学のラグビー部が訓練の一環として相撲部でトレーニングをしたとか、オリンピックを狙う体操の選手が表現の幅をひろげるために踊りのバレーを習ったというような話はめずらしくありません。

そこまでの一流選手ではなくても、ある程度のレベル(黒帯)まで達したら、専門外の領域で学ぶ事は有意義だと考えております。

といっても、質問者の方のように、日本と外国を行き来しながら生活している方にとっては、空白の時間が長くなるというのは、何としても避けたいところではあります。
こういう場合は初心者といえども、掛け持ちで稽古を続けるというのは良い選択ではないでしょうか。

学びの方法はさまざまで、これが王道というものはありません。
個人の性格や資質に負うところも大きいのです。

要は、モチベーションを維持して、効率的な稽古を続けることができ、自己の向上につながれば良いわけですから、まずは何でもトライしてみることです。
始めない事には何事も成就できないわけですから。

まず、やってみる。
これが人生を有意義に送るための第一条件であると私は思っています。

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