ヒット カウンタ

酒乱の夫から身を守りたい

私は結婚して5年になりますが、結婚後気が付いたのですが主人に酒乱の気があるのです。
だいたい年に一回ぐらいの割合なのですが突然殴られます。
今楽しく飲んでたと思っていたら突然にキレるといった状態になるのです。
最初はわけが分からず、私に対しての不満からきているものかと随分悩みました。
しかも次の日は覚えていないと言い、決して謝らないのです。
そのうち何となく目の焦点がおかしくなってくるので、最近は酔ったなと思うと早く自室に入ったり、空間を別にするようにしてきました。
自宅で日本酒は飲まない約束をさせたり私なりに努力してきたと思います。
先週の土曜日女の友人二人と4人で飲んでいる時に突然私の頭を殴りつけました。
私は不意なことだったのではじき飛んで鼻血と口の中が切れました。
二人でいる時だったら逃げるのですが友達もいたし、私もカーとなって噛み付いたのです。
この状況は後から友達に聞いたのですが噛み付いてはなさない私の髪の毛をつかんで柱にぶつけてたそうです。
まわりにあった食器は割れ、私は無我夢中で割れた食器の破片で夫を切ろうと向かっていきました。
彼女達が必死に止めてくれたので惨事にはならないですんだのですが、夫の暴力は以前よりエスカレートしてるし、私もまかり間違ってたら傷害事件を引き起こしてたと考えるとぞっとしました。
今回は証人もいたので夫の父親や兄弟にも連絡して仲裁に入ってもらいました。
お酒が醒めると本当に口数の少ない静かな夫なので人には豹変振りが想像できないのです。
私も普段から暴力を振るわれるなら離婚を考えますが、お酒を飲んだ時だけというのはある意味病気なのだと思います。
今回は2度としないと謝りましたが病気だから確約なんか出来ません。

私は夫と対等になりたいのです。
幸い夫はスポーツ嫌いの痩せてる男性なので私が対処のために何かを習得すれば対等ぐらいにはなれると思うのです。
以前息子が空手を習ってたことがあるので空手を習いたいと思ったのですが私の動機は間違っているでしょうか?
空手というスポーツは護身のために使ってはいけないのでしょうか?
素人の女の人でもやれるのでしょうか?

馬鹿げた質問と思われるかもしれませんがお答えください。

 

お答えしようか迷ったのですが、空手家という立場での一意見としてお聞きください。
酒乱と一言で言っても程度は様々です。

ちょっと酒癖が悪いといったレベルからりっぱなアルコール依存症と診断を受けるレベルまであります。
質問者の方のご主人は、この暴力の程度から見て病的なレベルと感じます。

病気としてのアルコール依存症ということであれば、まずご主人の医学的な治療という方向で考えなくてはいけません。
本人に自覚があり、建設的な態度であればまずこれからはじめるべきでしょう。

ただ、年に一回程度という頻度の少なさが病気がどうかちょっと気になります。
結婚して5年ということは、今まで殴られたのは5回位ということですよね。

実際はもっと多いのではないですか?
ちょっと事実関係が掴みきれないのでこの回答は全然的外れになるかもしれない事あらかじめご了承ください。

酒乱の人は大勢知っていますが、その人たちの暴れ方は年に一度なんて慎ましいものではないです。
逆におとなしい日が年に一度くらいというよな完全なアル中もいます。

私の経験上、酒乱に関しては、あまり良い情報は持ち合わせていません。
もし、結婚前だったら酒癖の悪いやつとは絶対結婚するなとアドバイスするところです。

学生の頃行きつけの飲み屋でよく顔を合わせる同じ年頃のトラック運転手がいました。
彼は同じ九州の出身で、親しみを感じよく一緒に飲みました。

彼はしらふの時はまじめでちょっとユーモアもあり大変な好青年なのですが酒が一定以上入ると人が変わるのです。
とにかく言動が破壊的になり、だれそれ構わず絡むのです。
私にからむ事もありましたが、初めて店で顔を合わせたまったくの他人でもいきなり酒をすすめたりします。

これを断ると「俺の杯を受け取れねーのか」なんて始まるのです。
そして時には殴り合いの喧嘩になります。

幸か不幸か、彼は喧嘩があまり強くないのです。
したがって喧嘩になれば殆ど殴られて負けます。

最初は私も彼をかばったりしたのですが、酔っ払うと一方的に悪くなるので、かばいようもなくなります。
そのうち、放っておくようになりました。

彼はちょっと殴られたくらいでは簡単におとなしくなりませんが、ボコボコにやられるとさすがに勢いがなくなり、トボトボと一人で帰る事が多かったです。

そして酔いが醒めるとこうしたトラブルの事は殆ど覚えてないのです。
ただ完全に記憶がないのかというと、自分の都合の良いところというか恨みなんかは結構覚えているのです。

「お前なぜ俺を助けてくれなかったのだ」とか文句を言われる事はよくありました。
あんな馬鹿な事をやって俺もお前を殴りたいくらいの所を友達だと思ったから、放っておく程度で我慢していたのだと言っても、肝心な馬鹿な事は覚えてないのです。

でも、「お前火事になったら何を持って逃げる?おれはアルバムだけは絶対持って逃げる。だって思い出が一番大事だからな」なんて言うような心の優しさも持っているのです。

だから、私も彼を嫌いにはなれませんでした。
顔も2枚目でしたし繊細なところもあり女の子にもてそうでした。

でも、どんなに殴られて酷いめにあっても、これに懲りて深酒をやめるとか、暴力が減るといったことはありませんでした。

こういう男に女は案外弱くて「私が彼を立ち直らせてあげる」とか「彼は私が居ないとダメになる」とかいってくっついてしまう事がよくあります。
しかしこういった男が女の力で立ち直った例を私は知りません。

きっぱりと断言します。
どんなに(しらふのとき)良い人でも酒乱とは結婚してはいけません。

しかし貴方は既に結婚しており、お子さんまでいらっしいます。
酒を飲んでいない時のご主人はとてもおとなしいということで、別れようという気持ちにはなれないのでしょう。

私は貴方が空手をやりたいという気持ちにまでさせるには、文章には書けないようなかなりの葛藤があったと想像します。
こういう突然人格が変わる人と長い間生活すると客観的な判断力を失ってきます。
同情というかかわいそうだという気持ちと憎しみが混じり、健全な精神ではなくなってくるのです。

まず、貴方も含めてご主人と正面からこのことを話し合い、しかるべき専門家(大きな病院で相談すればいろいろ情報を得られると思います。)のアドバイスを受けることをお薦めします。

そして貴方が空手をやりたいといった気持ちもご主人に予め伝えておくことです。
これくらい深刻な状況だということを少しでもわからせるためです。

貴方の目的にそのまま合致するかどうかは保証できませんが、空手をやるということ、道場に通うことはとても良い事だと思います。
まず、単純に人を殴る、蹴るといった事がどういう事なのかといった事を肌で(定量的に)感ずることができます。
この程度なぐられるとこの程度のダメージになるということが冷静にわかるようになるのです。

暴力というものは、普通の人は日常で体験することがあまりないので、突然暴力を振るわれると肉体的なダメージより精神的なダメージのほうがはるかに大きいのです。
これが、一般の人が暴力をふるわれた時大きな心の傷として残る一番の原因です。

空手道場で日常的にこうした格闘のシーンを見たり、体験していると一種の予防注射のような効果がでて、必要以上のショックを受けにくい(つまり強い)精神が養成されます。

もちろんそこまでいくにはそれなりの汗を流す必要はあります。
そして化け物のように強い人たちに稽古をつけてもらったり、話を聞いたりすることで一般人の暴力に対しての想像で水増しされていた恐怖感というものが減ってきます。

映画やテレビのように悪漢を簡単にのばしてしまう魔法のような護身術は簡単には身に付きませんが、暴力に対する抵抗力は普通の人とは比べ物にならないくらい付いてきます。

また、このような覚悟を貴方がしているという事実が、ご主人の自分の病気に立ち向かわせる気持ちを誘発させる大きな力になると思います。

ただ、こうした心の病からの暴力に対しては、物理的な力だけでは根本的な解決にはなりません。
だからといって口先だけの愛情とか思いやりといった評論家的美辞麗句はくその役にもたちません。

物理的な力も背景にしながら医学的、合理的な行動、アプローチが必要だと思います。
がんばってください。

トップページへ