ヒット カウンタ

伝統かフルコンか

前略、 園田先生、最近、現空研のホームページを見つけて、いろいろ参考にさせてもらっています。
特に、「腕立て限界方式」の成果にはおどろいています。
私は、32才(男)で、昨年より○○流を習っています。
稽古内容は主に、基本と型、それに約束組手です。
良い先生に恵まれていますし、○○流の精神が好きですのでずっと続けていこうと思っているのですが、フルコンにも興味があります。
というのは、稽古がすべて寸止めで、自由組手もないので、最近少し物足りなくなってきました。
そこで質問があります。
フルコンというと私の住んでいるあたりでは「○○」なのですが、○○流と平行してやっていけるでしょうか?
例えば、受けの角度や技術(円運動か直線か)、立ち方(歩幅)などの違いから、弊害がでてはこないでしょうか。やはり、どちらかひとつに絞って修練を積んだほうが良いのでしょうか。
園田先生のお考えを、是非聞かせていただけたらと思い、メールをした次第です。 
○○ ○○

腕立て限界方式の効果は実践した人の多くから口をそろえて言っていただいております。
私自身が経験し、その効果を実感してまた多くの会員にもやってもらってその効果も実証済のものです。

そして限界に挑戦することで獲得できるという原理は何も筋力トレーニングに限るものではありません。
一つでもこうした限界を破るという事実を獲得した人間はそれをきっかけに次々と自分の殻を破ることができるようになります。
今後とも頑張って自分の限界点をより高めるように努力してください。

さて話は本題にはいりますが、
伝統系の道場に通っている方々でこうした欲求をお持ちの方は結構おられるようで、私のところにくる相談のメールでも、かなり上位を占めます。
そもそも、私自身が寸止めに不満を持って現空研を作ったわけですから、こういった欲求は大変よく理解できます。
一言で伝統系といっても流派も様々ですし、稽古の内容も仮に同じ流派であっても道場によってはまるで違った稽古を行っているところもあります。
小さい子供やお年寄りの健康増進あるいは運動不足解消といった観点で開かれている道場と、武道としての空手を追及するといった姿勢の道場では稽古内容が違うのも自然なことです。

質問者の方の伝統派の○○流は私がかつて所属した流派であり、現在のフルコン各派も多くはこの○○流を基本にしているようです。
したがって、基本的な技その他の名称、型などは共通点が多いと思います。
そういった意味では、基本に関してはそれほど戸惑うことは少ないと思います。

ただ、質問者の方の道場は自由組手がまったくないのですか。
これはこの流派にしてはちょっとめずらしいですね。

私は一般論としては、初心者のうちはまず一つに的を絞って専念することをお薦めしています。
最初のうちは、まともな突きや蹴りもできないのが普通です。
この段階では流派の違いや特徴なんて言うレベルではありません。

まず基本的な突き蹴りができるようになってその流派の黒帯をとるところまでは行っていただきたい。
その段階で他の流派や別の武道に手を出しても決して遅くはありません。
中途半端な状態であれもこれもと手を出すと頭が混乱して結局虻蜂取らずの状態になる危険性があります。

これが、一般論です。
しかしこの一般論が当てはまらない場合もあります。

体力その他の基本的な身体能力にすぐれ、又敢闘精神も旺盛な大人が、子供達ばかりの空手教室に所属していれば、欲求不満が溜まるのは当然のことです。

仕事や地域の問題で道場の選択肢が少ない場合は、複数の道場に所属してエネルギーのはけ口を求めるといったことは悪いことではないと思います。
ただ流派によって、また同じ流派でも掛け持ちを禁止するという方針のところもありますし、その度合いというか温度差も個々の道場の考えで違うと思いますので、幹部の方などにザックバランに相談してみると良いと思います。

いずれにせよ、私はフルコンではなくても、実際に当てる稽古というのは武道としての空手を追及するには大切なポイントだと思っています。
これは寸止めを否定するのではなく、それにプラスするという意味で重要なことだと認識しています。

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