ヒット カウンタ

質問に答えよう

更新  2009/05/30


多くの質問のメールをいただいておりますが、多忙のためご返事できずにおります。今回ランダムにとりあげさせていただき、できるかぎり多くの方にも参考になるように回答いたしました。
中にはここに出すお断りをしていないメールもあるかと思いますが固有名詞等は外させていただきましたのでなにとぞご了承いただきますようにお願いいたします。


握力と背筋力が人並み以下なので、アップできるトレーニング方法を教えて下さい。
握力がアップするとパンチ力も上がるんでしょうか???

空手に必要な体力は筋力と持久力(心肺機能)です。
筋力は特定部分だけでなく総合的に鍛える必要があります。
例えば握力に関しても、ハンドグリップ等で局所的に鍛えても(鍛えたつもりになっても)殆ど効果はありません。
一ヶ月ハンドグリップだけで鍛えて握力の数値をグラフに描いてみればわかります。
その後、だまされたと思って懸垂を週3日でいいですから限界までやることを一ヶ月続けて握力計で計ってみてください。
懸垂は握力強化のための運動ではありません。上腕や背筋に直接効いてくる運動です。
しかし、本来副次的な効果にしかすぎない握力にまでこれだけの効果があるのです。
実践した者だけが分かる世界があります。
なお、握力とパンチの相関ですが、一般には関係ないといわれています。しかし私の個人的な体験では、握力が何らかの理由で落ちているときは、体力や気力も落ちているような気がします。当然パンチ力も落ちているのではないでしょうか。
握力は体調をはかるバロメータのような気もします。


自分は○○会館で空手をやっている者ですが、質問があります。
自分は、高校生でお金もないため、家でのトレーニング用具は、学校から拝借してきたパワーベスト(10キロ前後)とダンベル(10キロと5キロ)をともに一つずつ(しかも重さが変えられない)しかありません。
しかも1セットでなくダンベル一個だから、できるトレーニングが限られてしまいます。
ダンベルが欲しいとこですが、なかなか高くて手がでにくいです。
なんとか、これらの道具で、筋力がアップするトレーニングができないでしょうか?

この程度の重量のダンベルでは本格的な筋力トレーニングはできません。
筋力トレーニングはとにかく自分を限界まで追い込まなくては意味がないのです。
低負荷の汗もでないような軽いトレーニングではいくら回数を増やしても筋力はアップしません。
ダンベルは通信販売などで安いものがいろいろあります。
重さが変えられる物を買ってください。
また、道場の先輩で本格的な筋力トレーニングを行っている人にアドバイスを求めると良いでしょう。
自己流ではだめです。できればボディービルやパワーリフティング、アームレスリング等を本格的に行っている人に相談できればベストです。

はじめまして。現代空手道研究会の方法を大変参考にさせて頂いております。
本日私がメールをお送り致しましたのは筋トレの事で質問がありまして。
私は学業等の関係上筋トレをする暇がなかなか無く、週に1回のペースで筋トレをしているのですが、週に1回の筋肉トレーニングで筋肉はつくものなのでしょうか?筋トレの方法はHPで書いてあった方法を忠実に守ってやっていると思います。筋トレの度合いは、次の日に少々の筋肉痛とその筋肉痛からくる疲労が結構あるといった感じです。

週に一回のトレーニングは筋肉トレーニングとしてはインターバルが長すぎます。
年齢や強度また設定した目標によっても変わりますが、筋肉痛が納まって何日もプランクが空くというのではダメです。
最初のうちは筋肉痛がおさまれば、トレーニングを行うといったインターバルで良いと思います。
数ヶ月続けるとだいたい週に2〜3回のトレーニングというインターバルになると思います。
毎日行っても平気というトレーニングは負荷が軽すぎるのです。

 

初めまして。HP拝見させてもらいました。私は、23の男です。
さて、質問があります。 これから、何か格闘技を始めたいと思っているのですが、何をするか迷っています。
そこで、 空手の、他の格闘技と最も違うポイントやメリットを教えてください。
それから、2つ目の質問なんですが、複数の格闘技を、同時に習ってそして、それらを効果的に融合することは、
可能でしょうか。(例えば、空手と柔術、テコンドーを組み合わせる。)
また、複数の格闘技を習うことをすすめますか?

初心者であればまず一つの格闘技に取り組む事をおすすめします。
複数の格闘技を習得したいのであれば、
最低限その一つで黒帯を取ってから考えるというやり方でも遅くはないと思います。
ただ若い人で学校のクラブ等で何かの武道をやっていて、学外で違う種類の格闘技もやってみたいとういように体力的、時間的に余裕があれば選択肢の一つとして考えることも可能です。
また、昔柔道をやってたというように既に経験のある武道と空手の組み合わせといったことなら問題はないというより互いに有利な要素となるかもしれません。
普通は、最初は一つに専念するという方法をお薦めします。

 


はじめまして。
いつもじゃないけどこのHPで楽しく勉強させていただいてる不眠症の中学三年生です。
疑問に思ったことがあったので質問させていただきます。
空手はグローブを付けると威力が半減すると書かれてますがK-1でもそうなのでしょうか?
やはりK-1ではキックボクシングより空手の方が不利となるのでしょうか?
とくに死ぬほど知りたいと言う訳じゃないのでお暇な時にお答えいただければ幸いです。
それと゛高校時代悪友と酒を飲んだ″の続きを楽しみに待ってます。

K-1云々は別としても、グローブを付けた突きと素手の突きはその威力も方法論も全く異なります。
死ぬほど知りたくなったら現空研に入門して下さい。


マンガ等で良くある「体をいじめぬいた先にチャンピオンがある!」
ていうのは本当なんでしょうか?
僕は本当かどうか分かりません、なので
是非現空研さんに聞いてみたいと思いました。

トレーニングの表現の問題ですね。
真実も含まれていますが、誤解も生みやすいですね。
好き嫌いで言うと私の好きな表現ではありません。
「いじめぬく」事に問題があるのではなく、「いじめぬく」トレーニングの内容によるわけで、不合理な稽古でいじめぬかれたのでは伸びる才能も伸びなくなるからです。

単刀直入に質問します、それはプロテインの飲み方です。
先輩に(空手の)進められているのですが、プロテインを飲むと具体的にどうなるのでしょうか?
また、すっごくまずいと聞いています(一度飲んで、はきそうになったことも)
では、どのようにして飲めば,飲めるのでしょうか?(少しでも美味しく)
教えて下さいお願いします。

プロテインを飲むだけでは単に腹の足しになるだけです。
味は好みですけど吐くほどのものではありません。
限界まで追い込むトレーニングをやると体が栄養を要求してくるのかプロテインが美味しく感ずるようになります。
基本的には高蛋白(プロテイン)、低脂肪というのがトレーニングのための献立の基本的なスタンスですがトレーニングをしないでプロテインだけ大量にとっても害があるだけです。

腰を回して打つようにとよく言われますが腰を回す正しい感覚がよくわかりません。
腰を回そうとすると上半身も回って(ゆれて)しまって、突きの場合に腕がまっすぐ出ません。
色々やってみて、自分なりの解釈としては腰を回転させるというよりも引き手側の腰を真後ろに引く感じかなと思っているのですが正しいのでしょうか。

表現の問題です。
空手に限らず多くの格闘技やスポーツで腰の動きは大切な要素です。
「腰を回せ」「腰に乗せろ」「腰を安定させろ」「腰を引くな」などと腰を対象にした表現はすごく多いです。
腰にまつわる言葉で上級者の注意を受けたら、その表現が正しいか否かは別として、あなたの動作がおかしいことはほぼ間違いありません。
「お前腰が回ってないよ」「え!腰は回してますけど」「いや回ってないよ」「えーこんなに回しているのに・・・」
なんてやり取りは不毛です。
「こいつの動きなんだか変だな、腰が回ってないんじゃないかな、うん、きっとそうだ」ってな感じなんでしょう。指導者から見れば。
自分の動きはビデオを撮ってもらって客観的に見ると新たな発見がきっとあります。
後は試行錯誤(稽古)です。


はじめまして、質問させていただきます。
私は非常に腹筋が弱いので、腹筋運動を毎日やってます。
「一年前から」回数は60回から多い時で、1000回やってます。主にクランチ、足上げ腹筋です。背筋運動も、一日おきにやってます。以前と比べ強くなったのですが、それでも普通以下だと思います。

1000回もやれるような運動はあなたにとって筋力トレーニングではありません。
もっと負荷を増やします。
腹筋なら傾斜をつけたベンチでやるとか、ダンベルを持ってやります。
毎日行える運動では筋力トレーニングとしては最良ではありません。
それにしても1000回腹筋運動がやれる人が「普通以下」ではないでしょう。


私、28歳のひ弱なサラリーマンです。
筋肉トレーニングのことで、検索していたら、現代空手道研究会のHPが目に入り、毎日読ませていただいております。
一点だけ質問があります。「腕立てふせ」についてなんですが。
HPに書かれていたとおりに、腕立てふせを限界まで行いました。次の日から筋肉痛が三日ほど続き、四日目に再び限界まで行いました。今回は、筋肉痛が起こらなかったのですが、自分では、限界までやったつもりです。筋肉トレーニングは、絶対筋肉痛を起こさないと、駄目なのでしょうか?
2回目のトレーニングは、腕が震えるくらいまでやりました。
初日 28回、20回、15回、10回、計73回
2回目もほぼ同じくらいの回数です。
筋肉痛が起きるまで、毎日行ったほうが良いのでしょうか?
よろしければアドバイスをお願いいたします。


筋肉痛は筋肉が発する信号です。
これ以上は障害が発生するので止めてほしいという信号を脳に送っているわけです。
筋力トレーニングは一旦筋肉を痛めつけて、それを回復させるとき前よりもっと強く回復させるという人間の機能を利用して鍛えているわけです。
そのためトレーニングは一旦筋肉を痛めつけなければ意味がありません。
その目安として痛みをバロメータとして参考にするわけです。
しかし、人間には慣れという厄介な性質があります。
なんでも初体験のときは過剰に反応しますが、何回同じ経験をすると体のほうで「またか」ってな感じでまともに信号(痛み)を発してくれなくなるのです。
それでも自分の筋肉ですから、痛みは無くても限界に近い脱力感とか普段と違う感覚はあるはずです。
問題は限界まで追い込むということが大切なのであって、痛み自体が目的ではないのです。
毎日行えるようでは負荷が足りません。
回数は少なく、そして限界まで、そして十分な休養、これが筋力トレーニングのコツです。


44歳という年齢にも関わらず、昇段審査に10人組み手があるようなフルコンタクト空手に入門した場合、果たしてやっていけるものでしょうか?(因みに現在は基礎筋力、柔軟性ともにまったくといっていいほどありません)
ビデオなどでフルコンタクト空手の試合を観ていますと、よく上段廻し蹴りで相手の側頭部や後頭部、あるいは顎にあてていますが、あのような上段廻し蹴りは年齢に関係なくできるものでしょうか?
その上段廻し蹴りを防ぐため、あるいは上段廻し蹴りを得意とする者と対峙した場合の戦法は如何でしょうか?
強い突き、破壊力のある蹴りを生み出す筋力はどのような日常トレーニングをすればよいでしょうか(できれば道具を用いずに)
フルコンタクト空手のような激しい武道を生涯武道として、老齢になっても継続できるものでしょうか?
以上、色々と図々しい質問をさせていただきました。いつかお時間のあるときにでもお教えいただければ幸いです。

質問が多岐にわたっていますので整理してお答えいたしましょう。

44歳は空手を始めるのに遅すぎるという年齢ではありません。
今までの経験や体力にもよりますが普通であれば十分にやっていけます。
ただ、基礎筋力、柔軟性がまったくといっていいほどないということであれば、多少時間はかかります。
筋力というものはたとえ60歳からトレーニングをはじめても向上していきますが、時間はかかります。
ここで筋力トレーニングに対する世間の誤解を一つ解いておきます。
よくプロ野球の選手が筋力トレーニングするためアメリカの有名なジムで2週間特訓を受けた。帰ってくる頃は筋肉モリモリだ。
といった報道がテレビのプロ野球ニュースなどで流れます。
2週間の特訓にケチをつける気持ちはありませんが、2週間で筋肉モリモリは不可能です。
プロの選手として筋力を付けるということであれば最低でも3ヶ月、本当は1年〜3年かけなければ意味のある筋力アップは期待できません。
もちろん、2週間でも数値は上昇します。しかしこの上昇は本当の意味で筋力が付いたのではありません。
神経系統の抑制が取れた為いままで無意識でブレーキがかかっていた分が表に出ただけなのです。
ベンチプレスやスクワットの数値の向上で喜んでいるようでは素人と同じです。ベンチプレスやスクワットに慣れていなかったため神経系統の抑制が大きく最初は少なめにでた値が慣れるにしたがって抑制がとれ、劇的に数値が向上しただけなのです。
すでに極限近い高度な技を体得しているバッティングやピッチングではこんな効果は出ません。
むしろ、筋力トレーニングの初期においては、神経伝達系統の整理がつかなくて一時的に総合能力はダウンするかもしれません。
こういうダウンを経験するのはトレーニング期間が数週間から数ヶ月の間なのです。しかして、軽薄なトレーナや選手から筋力トレーニング不要論や害悪論がでたりするのです。
プロの選手なら最低一年間は正しい筋力トレーニングを行ってから結論を出して欲しいものです。

運動不足の中年サラリーマンの場合は話は全然ちがいます。どんなトレーニングでもすぐ効果がでます。
毎日デスクワークばかりで運動らしい運動は通勤ラッシュのもみ合いだけというレベルでは、潜在能力の半分も出していないのが普通です。ですからどんな運動でも劇的な向上につながるのです。

次に技術的な質問ですが、
高い回し蹴りができるかという質問とそのためのトレーニング方法。それに老齢になった場合の空手の可能性ですね。
トレーニングの方法は一言では言えません。道場に通ってください。
私の先生は私が入門したときすでに60歳を超えておられました。
それでも毎日巻きわらを突いておられ、その手は拳ダコでサザエのようでした。
身長は私より10pは低かったと思いますが回し蹴りを何度も顔面寸前でピタリと静止されました。

柔道ではカラーの柔道衣が許されるようになりましたが、このことについてどのようなお考えをおもちでしょうか。

空手衣は白であってこそ空手衣です。
カラーの空手衣があっても良いではないかという道場あるいは流派あるいは国があれば、それはそれで否定はしませんが、我々はカラーの空手衣は着ません。
試合の相手の空手衣がカラーであっても構いませんが、現空研はカラーの空手衣の着用は拒否します。

 

ボクは髪の毛をチャパツにしています。こんな髪の毛でも入会できますか。

入会できます。
しかし維持は認めません。時間的な猶予は与えますが最終的には元の髪の色に戻してください。
ただし、白髪染、それと女性、あと男性でも極端でない場合は認めています。
空手は日本古来の武道です。武道というのはその中に伝統的な礼儀作法や秩序が形勢されており私はそれらの伝統は明確な否定理由がないかぎり尊重するという立場です。
私は判断に迷った場合、私の先生ならどうしただろう、その上の先生ならどうしただろう。というように考えるようにしています。
私は茶色に髪を染めるといういう事の積極的な理由を理解することができません。
茶色の髪は日本人以外の民族で多く見かける形態です。チャパツにするということは自分達の民族ではない他の民族の形態に自分を似せるということに結果的になるのです。
最近はテレビでみる有名人でも本当に数が増えてきました。スポーツ選手にも多く見られます。
これだけ多いということは一般の社会では認知されているということかもしれませんね。
現空研では許可しません。

私は宗教上の理由から武道の道場での稽古の前の「シンゼン」に抵抗があります。「シンゼン」は必ず行わなければならないのでしょうか。理由を言えば免除させていただけるのでしょうか。

神前は必ず行ってもらいます。
私が入門した京都の道場に外人が入門してきたことがあります。そのとき道場に英語のわかる人がいなかったので私が通訳のまねごとのようなことをさせられたのですが、最初にねほりはほり聞かれたのが「神前」の意味でした。
外人の彼が「kami」とは何だと聞くので、私は咄嗟に訳することができず「God」だと答えました。
それから話がややこしくなったのです。そのゴッドは何教の神だとたたみかけてくるのです。
自分の宗教と違う「神」に宣誓はできないというわけです。
どういう風に説明したかもうずいぶん前の話なので具体的な事はわすれましたが、苦労したのだけは覚えています。
最終的には彼も「神前」を行いましたが、なっとくできていたのかどうかはわかりません。
今ならもう少し上手に説明できたかもしれません。
空手は日本の武道です。空手には空手の伝統としきたりがあります。道場における神前の礼は全ての日本人が行ってきた伝統です。我々はその伝統を継承していきます。
道場での挨拶は空手のしきたりにそった作法があり、例えばガッツポーズやピースサインを出すような行動は謹んでもらいます。
外国の人が入門しても号令や掛け声挨拶は日本語で行いますし、全ての作法は日本式で行ってもらいます。宗教上の理由で支障がある場合は考慮の対象にはしますが原則は全て日本式で統一します。(内容の説明などは必要に応じて英語その他の言語で行うこともあります)
といってもかたくるしく考える必要はありません。普通の日本人なら普通に振舞えば礼を失することはないのです。
外国の方でも最低限の決まり文句され覚えればそんなに苦労はないはずです。

 

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