ヒット カウンタ

子供の指導方針


現空研の基本方針はまず第一に試合指向ではなく、心身を鍛え人生を前向きに送るため武道としての空手を追求することにあります。
これは、子供に関しても共通した方針です。

試合を指向し、競技で順位を競うための訓練をするということも別の面で意義のあることですが、現空研の目指す方向はこうしたものとは異なります。

もちろん、内部での試合や昇級、昇段試合はありますので競技性がまったくないわけではなりませんが、現空研はあくまで試合は鍛錬のための一手段というとらえ方であり、自分を強くするための1ステップであるという考えです。

特に子供の場合は、直接的に強くなるということよりも、将来強くなるための武道の基本を知る、精神的な強さ(根気、集中力、忍耐、あきらめない心、前向きな態度)を養うといったことを重点にします。

具体的には、集団で大きな声を出し、一斉に体を動かす稽古によって、基本的な協調性や社会性を養います。
また、年齢のマチマチな集団の中での自分の処し方なども自然に体得することになります。

最近では言葉遣いや礼儀作法の初歩的なことを教わる機会が減っていますので、こういった面でも多くの事を学べる場にしたいと思っています。
しかし、堅苦しく考える必要はありません。

騒ぐときは騒いでもよいのです。
ふざけても良い時と真剣にならなければならない時、この区別を明確に教えます。

そして大きくなったとき、子供の頃あそこで学んでいて良かったな、と思われるような道場を目指します。
「楽しければそれで良し」という道場ではありませんが決してスパルタ方式ではありません。

空手という武道は、他のお稽古事と違っていったん技術を身に付けると、それは強力な武器を持った事を意味します。
したがって、その技術の運用方法とか普段の心構えといった事を理解することが子供にとっても大切になってくるのです。

武道を通じて、人の痛みが理解できるようになって欲しいと思います。
人の痛みが理解できるようになると、本来の意味のやさしさが分かってきます。

いつもは思いやりがあってやさしく、しかしいったん緊急事態が生ずれば勇気をもって適切な行動がとれる。
そういう人になってもらいたいと思っています。

トップページへ