平成22年度夏期合宿顛末記 その2

2010/09/11

平成22年度の夏期合宿は厳粛の中にも楽しい、しかし大小さまざまな事件(?)も混在する忘れられない合宿となりました。

 

何と言っても、印象深いのは合宿の花10人組手と15人組手です。

今年はその顔ぶれの多彩さに特徴があります。

 

10人組手においては下記の5名が完遂し、基本・形審査も合格し初段を獲得しました。

Hayasi  初段
Eguchi  初段
Okosi   初段
Tasiro    初段
Nakagawa 初段

 

Eguchi初段は早稲田の大学院の学生です。学部学生の2年のとき入門しました。

半年後に入門したYamada君と同期の大学生としてライバル関係にあります。

 

二人ともパネの効いた足腰の持ち主で大きな潜在力を感じさせる若者でした。

我孫子道場は年齢層が幅広く、職業や経歴も本当に多彩で個性の強い会員が多いです。

 

Eguchi君もこうした個性集団の中で時には厳しく、時にはやさしく鍛錬を続けついに黒帯をかけたチャレンジを実行する機会を得たのです。

Eguchi君の得意技は良く上がる長い足を武器とした上段の回蹴ですが、蹴りに頼るあまり突きに対する防御が甘くなる弱点があります。

 

しかし、スピードのある蹴りは、しばしば格上の上級者をも食う威力があり、特に初顔合わせの時は番狂わせを演じる事もしばしばです。

そうした意味では、初対面の多い合宿での組手は興味深いところです。

 

彼の10人組み手の対戦者は

  1. Takagi(S) 初段 大学生 Takagi2段の息子さん

  2. Suematu 初段 第2回現空研大会一般部軽量級準優勝

  3. Cyokko 初段 第1回現空研大会会一般部中量級3位

  4. Kawano 初段 第2回現空研大会壮年部部重量級準優勝

  5. Iguchi 初段  常にフルパワーのファイター

  6. Sonoda(T) 初段 大学生 第1回現空研大会一般部中量級準優勝

  7. Hagio 初段 久しぶりに参加した世田谷道場の実力者

  8. Endo 初段 第3回現空研大会壮年部部中量級準優勝

  9. Suzuki(R) 2段 第2回現空研大会無差別級準優勝

  10. Hayasi 1級

大学生二人を含む強烈な布陣です。

ガチンコでは重い突きで相手に圧力をかけるCyokko初段や蹴り技の得意なTakagi(S) 初段、Suematu 初段、2段の15人組手を控えたSonoda(T) 初段、久しぶりに参加した技術、パワー兼ね備えたHagio 初段、その他現空研大会で上位入賞の実績のある実力者のオンパレードです。

 

前半戦は得意の上段蹴りも的確に決めていたEguchi君ですが、この暑さの中で厳選された10人の実力者達の猛攻で後半は防戦一方になります。

しかし、人並み外れた精神力と回りの激励で奮起し、とうとうこの苦しい10人組手を完遂します。

 

こうして手にした黒帯はこれからの人生で苦境に陥ったとき大きな支えとなって進路を切り開いていく多きな精神的支えになるでしょう。

 

Takagi(S) VS Eguchi                                           Cyokko VS Eguchi

 

Sonoda(T) VS Eguchi                                      Eguchi VS Suzuki(R)

 

 

 

つづく

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