ヒット カウンタ

合宿


現空研は、毎年夏に合宿を行います。
合宿は大きく分けて3つの目的があります。

一つは昇級昇段審査です。
特に、上級者の審査の場合は、普段なかなか道場には来れない猛者も集まりますから、組み手の審査には都合が良いのです。

もう一つは、普段道場では顔を合わせない人たちとの稽古で思いもよらない攻撃パターンを体験できることや、集中的な組み手を行うことで、スタミナの配分や緩急をつけた攻撃の必要性を体感できることです。

道場が変われば床の感触や音の響きなども異なり、思いもしない展開になることがあります。
例えば、足を滑らしたり、ころんだショックで変なところを痛めたり。

また、海が近くの場合は海岸で組み手を行うことがありますが、砂浜でやるとこれまたなかなか大変な目にあいます。
水際で行うこともあります。これも想像以上に難儀なものです。

いずれにせよ、普段と異なる慣れない環境、相手と稽古を行うことに意義があります。
ここで注意しておきたいことがあります。

合宿ですからいろんなレベルの人が合同で稽古します。
現役の警察官や学生のように毎日のごとく稽古あるいはそれに近い訓練を行っている者もあれば、しばらく道場から遠ざかっていた者もいます。

しばらく休んでいて体がなまっていても現役の元気な連中の組み手をみて刺激をうけ、ついオーバーワークになったり、組み手で張りきりすぎることがままあります。

空手は護身術ですから、自分の体力や体調を客観的に把握して、そのあたえられた条件内で最大限の攻撃力を発揮する術を見に付けておかなければ意味がありません。

つまり、何月何日の全国大会で全力を発揮できるように調整していく、といった競技スポーツ的な考えではいけないのです。

何が言いたいのかと言いますと、
一年体を動かさなかった体(通常はなまりきってブヨブヨの状態)であっても、その状況に応じた空手があるということです。

外側から見れば、円熟というのはちょっとあたらないかな、そう、いわゆる、かれた空手とでもいうような一切の無駄を省いた空手です。

省エネ空手とでも言いましょうか。無駄な力を一切使わないで、ここ一番の一瞬に全ての力を凝縮する空手です。
黒帯で40歳を超えた人はこういった空手を目さして欲しいと思います。

こういう空手を身に付けるのに、過去全力を出しきって息が切れるようなガチンコの空手を何年か行った実績があれば、それは大きな力になります。。

人間は不思議なものである時期集中的に全力を出し切る稽古を行うと、その後数年あるいはもっと後で、その記憶の中の技術が熟成していくものです。

酒つくりと同じで、いくら熟成といってもただ米(昔の稽古)を容器に入れてほっておくだけでは腐ってしまうだけです。
適当なメンテナンスと仕込みのコツが必要です。

合宿は、しばらく稽古を離れていた人の技を熟成させる適度な刺激にはもってこいなのです。

3つめの目的は書かないつもりだったのですが、酒の話がでたついでに。
合宿の最後の目的は酒を飲むことです。

現空研には酒を一滴も飲まない人もいますが、そういう人はお茶であっても良いのです。
ここではそういうのを全部含めて酒といってしまいます。

現空研の合宿費の大半は酒代です。
幹事をやればそのものすごさがわかります。

毎回内訳を見てびっくりします。自分もいやというほど飲んでいるのですが。
それはおいといて、酒を飲むということは組み手の次にいや、もしかしたら組み手以上に意味のあることなのです。

普段は環境も仕事も年齢もちがう集団が空手というたった一つの共通項で夜を徹して酒を酌み交わす。
こんな楽しいことはありません。

みんな空手が大好きですから、話は当然盛り上がります。
ここだけの話もたくさんでてきます。(別に悪い話ではないですよ)

これがまた多士済済なので面白い。
飲ンベェーは何かというと酒に理由を付けたがるといいます。

まあいいじゃないですか、一年に一ぺんの合宿なのですから。

 

 

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