ヒット カウンタ

10人組手審査を終えて

チョッコウ君は喘息という持病を抱えていますが、この病気克服も含めて自分を鍛えるという大きな目標を持って現空研に入会しました。
体力的にも決して恵まれた体ではないのですが、約3年間殆ど皆勤に近い出席率で地道な努力を続けてきました。
その日々の記録は彼のホームページに詳細に記述してあります。
空手だけでなく社会人になって大学に入学しそして卒業、また英会話にチャレンジするなど常に前向きに人生に取り組む姿勢はりっぱです。
私生活においても様々な困難を克服して現在に至っております。
10人組手は誰にとっても大変な難事業ですが、チョッコウ君の10人組手は特に壮絶なものでした。
特に後半4人は黒帯の実力者が揃い、最後の二人は体格的にもハンデの大きい、Nito(兄)初段、Siba二段と続きました。
最後は体力の限界を超えた世界で戦っていましたが、大声援の中、彼の目標に向かっていく精神力が10人組手完遂を成し遂げました。


10人目 対Siba二段

 


2005年9月30日
世田谷道場 チョッコウ
練馬区在住
職業 ネットワークエンジニア


押忍。チョッコウです。

この度、8月末の合宿審査にて10人組手を経験させて頂きました。
そして、つい先日「審査合格」の発表と通知を頂き、いろんな反省・迷いはありつつも、今は素直に完遂できた事の嬉しさをかみしめております。

まずはこの場をお借りして、園田会長をはじめ現空研で一緒に稽古しているメンバーの皆様、合宿の際に私の相手をして頂いた皆様、そして応援して頂いた皆様に、心からお礼申し上げます。
本当に、ありがとうございました!

さて、審査を終えた感想をどう表現して書いていこうかな?と、草稿をいろいろと書いては消して、また書いては消して・・と繰り返しておりましたが、やっぱり素直に自分の気持ちを文章に落としていくのが一番良いかな・・と思い、以下の点について今の正直な気持ちを書いていこうと思います。

・空手を始めた理由
・10人組手の感想
・今後の事について

かなり長文になってしまい読みづらいと思いますが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。

・ ・ ・ ・ ・ 

・空手を始めた理由

何を思ったのか、今までの人生において、空手はおろか体を動かす事に一切縁の無かった私が、突然意を決して現空研の門を叩く事になり、気がつけば2年半という月日が経過しました。 この事実は、誰よりも自分が一番驚いております。

空手を始めたそもそもの理由は、持病の喘息治療の一環として・・という面もありますが、やはり決定的だったのが、30歳を過ぎてからガクンと体力が落ちて、体のいろんな所が不調になってきた事が、そもそものきっかけでした。

人間ドックでは「脂肪肝」と言われ、喘息の発作止め薬の量も1日の規定量を超えて利用するようになったり、数年前の夏のバイクツーリングに至っては、熱中症の初期症状(発熱・嘔吐感・手足のシビレ等)に見舞われてしまい、泣く泣くツーリングを途中で断念する事もありました。

今からおよそ3年前、会社を転職した事をきっかけに、自分の人生において良い節目かな・・と思い、ならば今抱えている問題を解決していこうと思って、まずは10年間吸い続けていたタバコをきっぱりと止めました。

(今思えば、喘息持ちで、かつヘビースモーカーだったので、最悪な生活パターンだったと思います。喘息症状が悪化するのも当たり前ですよね・・・今でも反省しております。)

そして次に、喘息治療を「その場限りの発作止めのみ」の治療法から、「喘息発作を未然に防ぐ」といった予防法に変更しました。

さらに自分なりに自主トレーニング(ウォーキングや水泳等)を少しずつ行いながら、体を動かせる習い事を探しました。自分の性格柄、ストイックに1人でトレーニングを続ける自信が無かったので、先生のいるところで習い事を始めてしまうのが、継続するには一番良いと考えました。

そして、たまたまインターネットで現空研のホームーページ、そしてクラさんの中年空手道の記事を見つけて、内容を一通り一気に読んでしまったんですね・・気がつけば自分の足は、水曜・我孫子道場へと見学に向かっておりました。

その見学日当日は、なんと10人組手審査の日で、その迫力に圧倒されてしまいました。(確か我孫子・konishiさんの審査でしたよね!今でも鮮明に記憶しておりマス!)

普通の人(?)は、その審査の光景を目の当たりにすると、入門は遠慮するそうですが、私の場合は逆の感想を持ってしまい、気がつけば申込書を握り締めて世田谷道場へ入門してしまいました(^ ^;)。

そうそう、最初の我孫子見学の日に、一緒に黒帯・kawabeさんも一緒に見学に来ておりましたね。あの時以来、今日までお世話になっております!

そんなかんなで、あっという間に2年半が経過してしまいました。でも、現時点でも稽古を続けられてるので、あの時、意を決して入門してみて良かったな・・と素直に思います。

・ ・ ・ ・ ・

・10人組手の感想

入門以来、コツコツと稽古に参加していき、半年に1回の昇級審査も毎回受けていきました。 気がつけば今年2月の昇級審査合格により1級を頂き、夏に10人組手審査を受ける事になりました。

今年2月末時点での私の気持ちとしては、1級を頂いた喜びもありましたが、それ以上に夏の10人組手の事が気になって仕方がありませんでした。

2年半前の見学の時に、目の当たりにした10人組手の光景・・・。

まさか自分が受ける事になろうとは・・・さて、8月の合宿まで、どう自分は行動していけば良いのだろうか?と、かなり迷い、悩みました。

もちろん、10組手を経験する事は、現空研で空手を始めてからの念願でもありますし、その受験資格を得れた事はとても光栄に思いましたが、それ以上に自分自身への実力の無さに、不安が募るばかりでした。

プライベートな事として、今だから話せる内容なのですが、今年に入ってから私の周囲でいろんなトラブルに遭遇してしまいました。

家庭内での深刻な問題も発生しましたし、会社では、お世話になっていた信頼できる諸先輩方々が軒並み退職してしまい、仕事上での負荷・責任が一気に私のところになだれ込み、社内で意見の相違からぶつかってしまう事も多くなり、かなりストレスを抱えながら日々を過ごしておりました。

正直、そのストレス・負荷で、心が折れそうになった事も何度かありました。それほどまでに、今年はいままでの人生の中で悩み・迷い事がとても多く集中してしまう年になってしまいました。

そんな中で10人組手審査に臨むなんて・・・参ったなぁこりゃ・・と正直思いました。

でも、ここで心が折れてしまったら、気持ちが萎えてしまったら、いままでコツコツと続けてきた事が全部無駄になってしまいます・・・。

いえ、稽古の継続で体力は確実に付いてきましたので、決して無駄にはならないと思いますが、少なくとも当時の気持ちとしては、そう思っておりました。

そもそも空手を続けている根本的な理由は、そんな窮地な状況になった時でも、あきらめずにその窮地に臨んでいける「タフさ」を養っていきたい・・という理由もありましたので、ここは逆転の発想をして、「今が自分自身への試練の時かもな・・」と考え、自分なりの10人組手対策を考えて実行する事にしました。

して、その自分的10人組手対策は?と言うと、掲げたテーマは・・・「最低1回トレ」です。

これは以前稽古の際に、会長から教えて頂いた事なのですが、「最低でも1回、拳立てや懸垂等のトレーニングを始めてしまえば、実際は1回のみならず、何回か連続してやってしまうものだよ」との言葉を思い出し、それを自分なりに実践していこうと思いました。

そして、同時にトレーニング日記として、トレーニング内容とその時の気持ちを書き記していきました。(その内容は、後日私のHomePageにてUPしておきますね。)

行った内容は筋トレ主体で、自宅で出来る基本的な事のみを行いました。 拳立て伏せ・腹筋・スクワット・携帯マキワラ叩き・・等々。

・・とは言っても、自分を追い込んだ負荷トレーニングを行なうのではなく、自分のその日の体調を考えながら、自分のペースでコツコツと行いました。

実は、2月の審査後から7月位まで、原因不明の発熱や体調不良に見舞われてしまいました。
恐らくその原因は、周囲環境の激しいストレスだったのかなと思います。

でも、そんな時でも「最低1回トレ」を毎日行なってみました。
決して心が折れないように・・を念頭に考え、ひたすら黙々と行いました。

そして、審査1週間前には、体調を崩さないよう軽めの調整トレーニングのみ行い、審査当日を迎えました。

その審査当日の内容は・・・これも話せば長くなりますので、詳細は私のHomePageのレポートを読んでみて下さい!! (・・と、さりげなく宣伝してみたりして。)

とにもかくにも、10人組手を経験する事ができ、かなり危なかったものの、無事完遂する事ができました。

今年は年頭から色々と大変な年になりましたが、8月下旬、今年後半2/3に差し掛かったところで、やっとこさ自分に良い事がありました。

本当に貴重で素晴らしい経験が出来たと思います。

・ ・ ・ ・ ・

・今後の事について

さて、長々と自分の思うトコロを書いてしまいましたが、最後に今後の事について。

もちろんここで空手稽古は終わりという事は・・・・・・決してありません!!

まだまだ弱い自分である事には変わり無いので、これからも空手稽古は継続していき、少しずつではありますが、本当の意味で「強い人」に近づいていく為にも、これからも努力していきます!!

・・・というか、純粋に組手が好きになってしまいました。
いまだに組手が始まるまでは、もの凄い緊張感を感じてしまうし、いさ始まってしまっても、相変わらず押される一方の組手になってしまうんですけどね・・。

でも、稽古が終わった後の、なんとも言えない爽快な気持ちと、稽古後の飲み物の旨さを経験してしまった今となっては、先に黒帯になったsuematsuさんが同じ事を書いておりましたが、私もしばらく空手をやめられそうにないです(^ ^;)。

ただ、前述にもチラっと書きましたが、もっといろんな事に挑戦して行きたいという気持ちもあります。 今後の活動状況については、引き続き私・チョッコウのホームページのほうでレポートして行きますので、こちらもチェックして頂ければと思います!
(・・と、またまたさりげなく宣伝しちゃいました。)

・・・結局、とっても長い文章になってしまいましたが、これにて、私のレポートを終了させて頂きます。

ここまで読んで頂いた皆様、本当にありがとうございました!



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